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テロリストが100%悪者?テロリスト達の国がされた事にはノータッチ   

2005年 10月 10日

『奇跡の生還者!!特別編』
世界が恐怖したロシア学校人質事件…生と死の52時間▽子供数百人が悲鳴…28歳女教師が命をかけ生徒を守った▽特殊部隊vsテロ集団狙撃か?人質の命か?運命の決断▽交渉人が乳児を涙の救出▽壮絶強行突入…大爆発銃撃


今までやってた番組です。ロシアの学校が占拠された事件がありましたが、人質の1人の教師を取り上げた番組です。非情なテロリストに立ち向かった、教師の勇気ある行動で子供達が助かったという話です。

TVや大手新聞社の情報だとみんなそうですが、「テロリストが100%悪い」、「罪のない子供まで犠牲になった」という趣旨のみに終始します。それだけの理解でいいのでしょうか?

「人質は、武装したテロリストに監禁されて恐怖を感じている」と同時に、「テロリストも体育館の外を大勢の軍隊に囲まれて生還は絶望的」なのです。死を覚悟してテロを起こすのには、それだけの理由があります。

テロが正義だと言うつもりはありませんが、ロシア(と旧ソ連)がチェチェンに行ってきた非道な行いも知らなくてはならないと思うのです。




この占拠事件では300人あまりが亡くなりましたが、それを非道というのなら、これはどうでしょう。旧ソ連が行ったことです。

1944
 対独協力の口実で、スターリンは両民族約50万人を中央アジアなどに強制移住。半数が死亡したと言われる。


韓国人には「日帝に世界一過酷な植民地支配を受けた」などという人が少なくないようですが、本当の過酷な支配とはこういうものです。当然、韓国人が欧米で反日活動を行っても相手にされません。ビル、ダム、道路の整備という投資を受けていながらそんなこと言うから国連の非常任理事国の選挙でどこの国からも投票されないんですよ。

おっと、話が韓国批判にそれてしまいました。ソ連、ロシアは他にもチェチェンに対していろいろやってます。

武装勢力の疑いをかけられ逮捕された男たちは、「鳥小屋」と呼ばれる選別収容所に入れられる。ここへ入れられると、最良の場合で拷問、最悪の場合には死が待っている。家族には、解放の代償として14,000ルーブル前後が要求される。でも極貧のチェチェンで、そんな大金を揃えられる家は限られている。

「もし、将校の指定した期限に金が間に合わなければ、逮捕された者たちは行方不明になってしまう。さもなければ、仲介者は『そうなったら、死体買い取りの話になる』と言い放つ。死体は生きている人間より高い。チェチェン人にとって息子や父親、兄弟をしきたりどおりに葬れないほど辛いことはない、ということをよく知っている軍人たちがそう決めた」

ロシアがチェチェンの独立を強く拒絶するのは、チェチェンの独立によって多民族国家で多くの民族共和国を抱えるロシア連邦の求心力が低下し、解体に向かうことに対する懸念が大きい。また、チェチェンがカスピ海のバクー油田から黒海沿岸のノヴォロシースクへと繋がる石油パイプラインの通り道にあることも、ロシアが独立派に対し強硬な態度を取る一因であると言われている。

テロを無くしたいと思うのなら、テロを起こしそうな人を殺して回るのではなく、テロの原因をなくしていくべきでしょう。0にはならないでしょうけどね・・・・・。

by keta_m | 2005-10-10 21:01

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