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血と骨 梁石日(ヤン・ソギル)著   

2005年 12月 19日

犬の頭が捨てられた事件で、この本を思い出しました。たけしが映画化したことでも話題となった作品です。

血と骨(上下巻) 梁石日(ヤン・ソギル)著 幻冬舎

著者の父をモデルとした在日朝鮮人一世、金俊平の一生を描いた作品です。巨体と腕力に物を言わせて周囲をねじ伏せながら成り上がっていく金俊平。そして肉体の衰えと共に没落していく波乱の一生です。

何とも言えない勢いと言うかパワーというか、そういった物が満ちている作品です。でも、読み終わって「結局、何が言いたかったんだろう?」という印象も持ちました。

と書いていたら、ふと気付きました。これはきっと「恨(ハン)」なんだ、と。恨(ハン)について統一日報の解説を引用します。

「ハン」は漢字で「恨」と書かれるので日本語の「恨み」と同じような概念だと思われているが、そうではない。「恨み」は相手に対して抱くものだが、「ハン」は多くの場合、自己の中で醸すものである。
 この「ハン」を成立させている情動は、「あこがれ」だと私は思う。自分にとって理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所・・・さまざまな理由で、そういうものから離れてしまっている、そのときに、韓国の人は「ハン」を心の中に積もらせる。つまり、理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所への「あこがれ」と、それへの接近が挫折させられている「無念」「悲しみ」がセットになった感情が、「ハン」なのである。
 韓国語には「あこがれ」という固有語がない。「憧憬」という漢字語を使用している。「あこがれ」という重要な固有語が存在しない理由は、この「ハン」という言葉が「あこがれ」の意味を兼ねているからに違いない。


父に対する恨(ハン)、恨み、憎しみなどを吐き出したのがこの作品ではないだろうか。単に憎しみだけではなく、上記の解説にあるような「あこがれ」と「無念」が入り混じった感情も滲んでいる。金俊平は暴力的で自己中心的で全体的には悪く書かれているものの、反面羨ましがっているように感じる場面もあった。父に関する複雑な感情を吐き出したものだから、「物語り全体のテーマ」が明確でないのは頷ける。

ところで、犬の頭を捨てた在日韓国人男性ですが、こんなことをしていました。

・共有スペースに勝手に冷蔵庫を置く
・鍋で何かを煮込み、異臭を放つ

うーん、血と骨の主人公である、在日朝鮮人の金俊平とそっくりです。彼も長屋の共有スペースに蒲鉾製造の材料や資材を積み上げ、自作の滋養強壮食品を作るときに悪臭を放って近所から苦情が出ても聞く耳を持ちませんでした。朝鮮人の典型例なのでしょうか。

この本以外の梁石日の作品もいくつか読みましたが、出てくる朝鮮人にはこんな特徴があります。

・すぐに興奮して大声で口論する
・口論で済まずに殴りあいになる
・法律より感情が優先
・すぐに他人のせいにして開き直る
・身近な人以外には非常に排他的
・人を騙す事に罪悪感はない。騙されるほうが悪い

韓国、北朝鮮のニュースを(TVや反日新聞のフィルタを通さずに)見ると見えてくる「朝鮮人像」と一致します。

梁石日は作品中に「強制連行」とか「創氏改名で日本名の強制」などと、在日がよく言う「嘘」を所々に散りばめています。おだやかながらも「反日民族主義」的な考えを持っていると思われるのですが、彼から見ても朝鮮人ってそうなんだろうな、と思います。


ワイドショーでは「ごみ屋敷」や「騒音おばさん」などを嬉々として取り上げてますが、今回の犯人容疑者は在日韓国人なのですぐにTVから姿を消すでしょう。朝日は相変わらず「食肉業者の男性」と韓国籍であることを隠しています。更に「中国料理店などに卸す」と”韓国”の臭いを消す力の入れよう。犬肉の卸先は韓国料理店の方が多いだろうに。

ちなみに各新聞社の扱いはこうでした。

東京新聞・・・・輸入販売業の韓国籍男性が食肉の為に輸入
毎日新聞・・・・犬の肉を扱う食材輸入業者の男性が韓国系などの料理店に販売
日経新聞・・・・食肉販売業を名乗る男性
読売新聞・・・・輸入販売業の男性が料理店に販売
産経(共同)・・食肉業の男性が食用として販売
朝日新聞・・・・食肉業者の男性が中国料理店などに卸す

mumurさんの犬の頭部を川に捨てた男性から事情聴取より

あれ?書評から随分逸れてしまった。ま、いいか。

by keta_m | 2005-12-19 13:49 | 読書

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