日弁連の発言は金儲けのためか 再整理   

2006年 04月 13日

「加害者第一」の弁護士 犯罪者(=お客様)は神様です?との記事を書いたところ、弁護士志望の方から貴重なコメントを頂きました。上記の投稿と返信コメントに色々詰め込みすぎて論点がぼやけてしまったように思いますので、整理したいと思います。

・前回の記事を投稿した動機
以前から日弁連の一連の発言に違和感を感じていました。犯罪抑制に繋がる法案等にやたらと「人権」を盾に反対する姿勢、「被害者の人権」を無視していると感じる「加害者の人権保護」などです。
「法曹界という特殊な世界に居るために、一般国民の民意とかけ離れている」だとか、「弁護士が非常識だから」との説明を聞いても、本当にそれだけだろうか?と思っていました。

先日の「たかじんのそこまで言って委員会」で弁護士がテーマになった時、上記のような意見も出ましたが、「金儲けのため」との意見も出てきたときに、「犯罪の助長=マーケットの拡大、リピーター確保」と経済の視点から見ると筋が通るのではないかと思ったのです。金儲けの為に「きれいごと」を言って犯罪を助長しているのではないかと。

※安田弁護士の引き伸ばし工作については、別問題として切り離した方が良かったと反省しています。コメントを頂いたので、それに返答して余計に論点が絞れなくなってしまいました。この件は別記事にします。

1.犯罪の助長は弁護士の利益となるか

コメントで、次のようなご指摘がありました。

・犯罪者の多くは経済的に恵まれていないので国選弁護に頼っている

 最新の情報は見つかりませんでしたが、2002年末の情報で75%を越えようとしているとのことでした。

・国選弁護人の報酬は安く、赤字

 こちらは「地方裁判所における標準的事件(3開廷)で8万5600円」のようです。しかも資料に必要な手数料の大部分と交通費は自腹とのこと。3開廷ってのは、裁判所に3回行くということですよね?準備にもっと時間がかかるし、まともに弁護しようと思ったら赤字になるでしょう。

また、調べていると罪状によって国選・私選の割合が随分違うことがわかりました。

・殺人,傷害致死,贈収賄,強姦・同致死傷,税法違反,公職選挙法違は私選が多い

 動機が「金に困ったから」ではないから、裕福な犯罪者が多いんでしょうね。


これらを整理してみます。

・外国人犯罪者を入りやすくしても窃盗や強盗が多く、国選弁護の可能性が高いので儲からないと思われる
・殺人、強姦、脱税など「金に困って」ではない犯罪が増えると儲かる

絶対数から考えると、犯罪を増やすことで弁護士が儲かるとは言いにくいように思えます。匿名さんのご指摘通りかな?と思いました。金儲けのためじゃなく、単に非常識で民意と乖離しているだけかな、と。

が、ここで一つ気になる記事を見つけました。福岡市の現役弁護士の方のブログより

ところで最近は弁護士でも国選弁護人に登録しない人が増えています。福岡県弁護士会では7~8割程度の登録率だと思いますが、東京だと3割程度の登録率という惨憺たる状況だとか。
弁護士会の会長でさえ国選弁護をしない弁護士がいるのですから、もはやコメントしようがありません。

なるほど。国選弁護をしない弁護士にとっては、犯罪が増えることにメリットはあってもデメリットはない。こういう義務を果たさない弁護士が「金のために犯罪を助長」している可能性はあります。日弁連のお偉いさんの内、国選弁護人に登録していない人の割合が分からないと何とも言えませんが・・・。

日弁連のお偉いさんと一般の弁護士の間でも、意見に差があるのかも知れませんね。

とにかく、「国選弁護報酬の増額」と「国選弁護の登録義務付け」をするべきだと思います。
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by keta_m | 2006-04-13 22:05 | 政治・国際・社会

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