カテゴリ:読書( 19 )   

会津武士道 「ならぬことはならぬ」の教え 星亮一   

2007年 05月 17日

会社の本棚にたくさん並んでたので、一冊借りてきて読みました。若手に読ませたんでしょうね。

会津武士道―「ならぬことはならぬ」の教え (新書)

幕末の会津の話から始まり、山川健次郎先生の話へと移っていきます。山川先生は東大をはじめ、数々の大学で学長を務めた方ですが、ketaの母校、九州工業大学の前身である明治専門学校の創立者でもあります。スポンサーとなった安川氏が山川先生を招いて学校を立ち上げました。

本を読んでいくと、改めて立派な方だな、と思いました。

そして、この本の主題ではないのですが、以下の演説が気に入ったので引用します。

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およそ世の中で戦争ほど悲惨なものはない。
親は子を失い、子は親を失い、妻は夫に別れ、妹は兄に別れる。
また死者のほかに、多数の障害者が出る。
今回の第一次世界大戦では死傷者が一千万人にのぼった。惨憺たる有様である。
ベルギーやセルビアなどの敗戦国は、親子夫婦兄弟姉妹の死別のほかに、財産を略奪され、家屋を焼かれ、餓えと寒さで倒れた者も少なからずいた。
戦争をなくすには、世界が正義人道をふまえることだが、これには時間を要する。
その間、われわれがなすことは、他国が日本に戦争をしかけないように、準備することである。
国防を充実するのには、国民の尚武心を養うことである。
中国には立派な文明があった。しかしどうしたことか、武を卑しむ風潮があって、いつも周辺の異族に苦しめられてきた。
わが日本は一度も外的に征服されなかったのは、古代から日本には尚武の気風が満ちていたからである。
学校でも軍事教育を取り入れ、有事に備えることである。
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戦争をしないためには、国防を充実して他国に攻められないようにすること。それには尚武の気風を持つこと。全く同感です。戦争をしたくないからこそ、軍備は大切なんです。
現在では中国が敵国ですので、中国に攻め込まれないだけの軍備は必要です。別に中国全土を征服するほどの軍備は持つ必要はありませんけど、ミサイル基地を爆撃できる手段は必要でしょうね。
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by keta_m | 2007-05-17 12:56 | 読書

ワイルド・ソウル 垣根 涼介 著   

2006年 05月 14日

戦後、ブラジルへ移民として渡った衛藤だったが、着いてみると聞いていた話とは大違いで、農地どころか家もない僻地に数家族だけで放り出された。外務省に騙されて、口減らしのために捨てられたのだと知った。

過酷な生活で妻や弟をはじめ多くの仲間を失ったが、その後成功した衛藤は外務省はじめ日本政府に復讐をすることとなる。

こんな感じのストーリーです。衛藤の義理の息子ケイ、相棒の松尾、衛藤の古い知り合いで同じく移民の山本、元アナウンサーのテレビ局記者の貴子と生き生きとした登場人物が、シリアスなストーリーながらもラテンの明るいノリで躍動感ある展開を見せ、色々と考えさせられながらも楽しく読めました。

「この国のモラルはいつからなくなってしまったのでしょう」とTVでキャスターが話すのを聞いたケイが「いつから?決まってるじゃないか、昔からだよ。」と言ったのが印象的でした。マスコミは「最近の日本はおかしくなった」との印象操作を必死でやっていますが、事実ではないと思っています。例えば「急増する少年犯罪」ってのも本当は増えていない少年犯罪に以前書いたように、大嘘です。おかしな奴も、腐った官僚も、私服を肥やす政治かも、昔から居たんです。

でも、日本って他の国と比べたらかなりマシなんですよ。官僚の腐敗なんて言いますが、中国人から見たら理解不能なほど清廉潔白ですよ(笑)。この本でも出ましたが、コロンビアなんて反政府ゲリラが国土の40%を支配して麻薬を作りまくってるのに政府の人達は私服を肥やすのに熱心で知らん顔。ブラジルでは金持ちは武装ゲリラに皆殺しにされてしまう事件が頻繁に起こるので、私兵を雇って屋敷を守る。警察が犯人を捕まえないので「仇討ち屋」のような組織が存在して報復に強盗を殺す。それに比べたら日本はなんて平和なんでしょう。
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by keta_m | 2006-05-14 22:29 | 読書

県庁の星 桂望実 著   

2006年 02月 26日

県庁の星を読みました。映画化されるので、本屋で平積みしてました。ちょっと読んでみて面白そうだったので購入。とても面白かったです。

県庁に勤めるエリート公務員、野村聡が民間企業との交流事業ということで、田舎の赤字スーパーで研修することに。やる気満々で乗り込んだが研修担当はパートのおばさん。役人根性丸出しで数々の問題にぶち当たる・・・。

以下ネタバレあり
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by keta_m | 2006-02-26 23:17 | 読書

攘夷と護憲[歴史比較の日本原論]   

2006年 01月 05日

攘夷と護憲[歴史比較の日本原論] 井沢 元彦 著 徳間書店

 新幹線に乗る前に適当に買った本だったのですが、井沢さんて『逆説の日本史』の方でしたか。読んだことは無いけど、タイトルは知っています。

 「幕末の攘夷」と「第二次大戦後の護憲」を比較するという視点で書かれていて、新鮮味がありました。いくつかにポイントを分けて概要と意見を述べたいと思います。

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by keta_m | 2006-01-05 23:19 | 読書

血と骨 梁石日(ヤン・ソギル)著   

2005年 12月 19日

犬の頭が捨てられた事件で、この本を思い出しました。たけしが映画化したことでも話題となった作品です。

血と骨(上下巻) 梁石日(ヤン・ソギル)著 幻冬舎

著者の父をモデルとした在日朝鮮人一世、金俊平の一生を描いた作品です。巨体と腕力に物を言わせて周囲をねじ伏せながら成り上がっていく金俊平。そして肉体の衰えと共に没落していく波乱の一生です。

何とも言えない勢いと言うかパワーというか、そういった物が満ちている作品です。でも、読み終わって「結局、何が言いたかったんだろう?」という印象も持ちました。

と書いていたら、ふと気付きました。これはきっと「恨(ハン)」なんだ、と。恨(ハン)について統一日報の解説を引用します。

「ハン」は漢字で「恨」と書かれるので日本語の「恨み」と同じような概念だと思われているが、そうではない。「恨み」は相手に対して抱くものだが、「ハン」は多くの場合、自己の中で醸すものである。
 この「ハン」を成立させている情動は、「あこがれ」だと私は思う。自分にとって理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所・・・さまざまな理由で、そういうものから離れてしまっている、そのときに、韓国の人は「ハン」を心の中に積もらせる。つまり、理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所への「あこがれ」と、それへの接近が挫折させられている「無念」「悲しみ」がセットになった感情が、「ハン」なのである。
 韓国語には「あこがれ」という固有語がない。「憧憬」という漢字語を使用している。「あこがれ」という重要な固有語が存在しない理由は、この「ハン」という言葉が「あこがれ」の意味を兼ねているからに違いない。


父に対する恨(ハン)、恨み、憎しみなどを吐き出したのがこの作品ではないだろうか。単に憎しみだけではなく、上記の解説にあるような「あこがれ」と「無念」が入り混じった感情も滲んでいる。金俊平は暴力的で自己中心的で全体的には悪く書かれているものの、反面羨ましがっているように感じる場面もあった。父に関する複雑な感情を吐き出したものだから、「物語り全体のテーマ」が明確でないのは頷ける。

ところで、犬の頭を捨てた在日韓国人男性ですが、こんなことをしていました。

・共有スペースに勝手に冷蔵庫を置く
・鍋で何かを煮込み、異臭を放つ

うーん、血と骨の主人公である、在日朝鮮人の金俊平とそっくりです。彼も長屋の共有スペースに蒲鉾製造の材料や資材を積み上げ、自作の滋養強壮食品を作るときに悪臭を放って近所から苦情が出ても聞く耳を持ちませんでした。朝鮮人の典型例なのでしょうか。

この本以外の梁石日の作品もいくつか読みましたが、出てくる朝鮮人にはこんな特徴があります。

・すぐに興奮して大声で口論する
・口論で済まずに殴りあいになる
・法律より感情が優先
・すぐに他人のせいにして開き直る
・身近な人以外には非常に排他的
・人を騙す事に罪悪感はない。騙されるほうが悪い

韓国、北朝鮮のニュースを(TVや反日新聞のフィルタを通さずに)見ると見えてくる「朝鮮人像」と一致します。

梁石日は作品中に「強制連行」とか「創氏改名で日本名の強制」などと、在日がよく言う「嘘」を所々に散りばめています。おだやかながらも「反日民族主義」的な考えを持っていると思われるのですが、彼から見ても朝鮮人ってそうなんだろうな、と思います。


ワイドショーでは「ごみ屋敷」や「騒音おばさん」などを嬉々として取り上げてますが、今回の犯人容疑者は在日韓国人なのですぐにTVから姿を消すでしょう。朝日は相変わらず「食肉業者の男性」と韓国籍であることを隠しています。更に「中国料理店などに卸す」と”韓国”の臭いを消す力の入れよう。犬肉の卸先は韓国料理店の方が多いだろうに。

ちなみに各新聞社の扱いはこうでした。

東京新聞・・・・輸入販売業の韓国籍男性が食肉の為に輸入
毎日新聞・・・・犬の肉を扱う食材輸入業者の男性が韓国系などの料理店に販売
日経新聞・・・・食肉販売業を名乗る男性
読売新聞・・・・輸入販売業の男性が料理店に販売
産経(共同)・・食肉業の男性が食用として販売
朝日新聞・・・・食肉業者の男性が中国料理店などに卸す

mumurさんの犬の頭部を川に捨てた男性から事情聴取より

あれ?書評から随分逸れてしまった。ま、いいか。
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by keta_m | 2005-12-19 13:49 | 読書

韓国人の日本偽史―日本人はビックリ! 小学館文庫   

2005年 09月 30日

『韓国人の日本偽史―日本人はビックリ! 小学館文庫』 野平 俊水

「売られた喧嘩を買ってやる」といったムードのあった勝岡氏の本と比べると、韓国の歴史歪曲を批判しながらも論調は穏やかです。また、韓国の歴史歪曲には日本人が関わっている例も多々ある点も上げています。

「天皇は純血朝鮮民族」だとか、「日本語は朝鮮起源」だとか馬鹿げた説が一般市民の間ではかなり信じられているとのこと。史料に基づいた研究をしている歴史学者は当然ながら否定するわけですが・・・・。韓国の「ウリナラマンセー」(我が国、万歳)の土壌でこういった説は立派に育ってしまったようです・・・・。

野平氏は「民間レベルでの対話で、お互いの認識の違いを指摘し合い、論じることが必要」とお考えのようです。もっともだとは思うのですが、韓国人は他人の話を聞かないことで有名なので対話になるかどうか。

日本人は一般に「間違っていたことが恥ずかしい」と反省するでしょうが、韓国人は一般に「間違っていたと気づいても、間違っていたと認めてしまうことが恥ずかしい。負けたことになり、屈辱だ」と感じます。間違いを認めるよりも、破綻した論理でも大声で叫んで席を蹴って帰るでしょう。

この「恥の基準」の差があるため、両者の溝を埋められないのではないかと思います。
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by keta_m | 2005-09-30 15:27 | 読書

韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史 小学館文庫   

2005年 09月 30日

『韓国・中国「歴史教科書」を徹底批判する―歪曲された対日関係史 小学館文庫』 勝岡 寛次著

扶桑社『新しい歴史教科書』に中国・韓国が修正要求をしています。内政干渉であり、現在の国際社会では異様な行為です。また、「歴史を歪曲している」と言う彼らの方こそ歪曲の宝庫とも言える教科書を使っています。

韓国人や中国人が見せる異常な反日行動、「日本の軍国主義化」などという日本を知っていたら本気で心配するとは思えないことをデモでアピールする・・・。それは彼らが政府に「嘘の歴史」を教えられて日本を誤解しているのが一番の原因ではないかと思います。

この本では、「つくる会」の会員である勝岡氏が中国・韓国の歴史教科書に逆に「訂正要求項目」を挙げています。どちらの言い分が正しいと思うかは読んで判断していただければ、と思います。

勝岡氏と、日本在住の中国・韓国の学者の対談があったのですが、ちょっと期待はずれでした。
理詰めで話す勝岡氏に対して理屈抜きの感情論をまくしたてる韓国人学者。到底学者とは思えない。
中国人学者は「中国の教科書は共産党の宣伝材料となっていて、問題もある」としながらも扶桑社の教科書を非難。勝岡氏が反論すると苦しくなってきた様子なのですが、すかさず韓国人が喚き散らして対談終了。助けに入ったのでしょうか。さすが、中国には忠実です。
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by keta_m | 2005-09-30 15:13 | 読書

『新駿河市/200x』   

2005年 08月 24日

『新駿河市/200x』 田辺信宏著 静岡新聞社 1998年刊

面白かったです。こういう都市が出てくると面白いんですけど、難しいんでしょうね。


静岡市と清水市が合併した「新駿河市」を舞台とした物語。合併前に書かれた小説で、実際は合併後「静岡市」になりましたがね。

著者は静岡高校→早稲田政経と進み、松下政経塾に入塾した現役の静岡県会議員。

ストーリーは、新駿河市の政治を巡って、2つの陣営が争う。

一方は、古い制度やシガラミを捨てて新しい街づくりを目指す改革派。
メンバーは、主人公の県会議員、元大学助教授の若手市長、そして市役所の若手職員といったところ。

もう一方は、地元企業の既得権益を守ろうとする保守派。
メンバーは、土木会社を持ってる有力市議会議員、新市長に不満を持つ市役所員、次の自分の選挙の為に市の問題に口を出す国会議員など。

市長が進める地下空間の再開発、両市の中心部と空港を結ぶ新交通システムLRT(Light Rail Transit)は実現できるのか?

そういえば、LRTって「注目されている」と以前から聞いていますが、作られたという話は聞いたことが無いのですが。「都市部を走る、バス以上、普通の電車以下の乗客が乗れる列車。止まる箇所が多い。」といったところです。「低床路面電車」という訳も見かけます。
お、富山では既存路線を低床路面電車化してるみたいですね。

福岡の百道地区もこんなの作ればいいのになぁ。バスじゃ無理があるよ。あ、計画はあったけど西鉄に潰されたんだっけ。

本題に戻ります・ネタバレあり
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by keta_m | 2005-08-24 18:56 | 読書

半島を出よ   

2005年 08月 22日

『半島を出よ』 村上龍著 幻冬舎

北朝鮮の工作員9人が福岡ドームを占拠。その隙に後続の500人近い特殊部隊がオンボロ飛行機で到着し、百道に居座って福岡市を占拠した。

こんな事件から始まる物語です。ketaは福岡に住んでるんですけど!福岡ドームやシーホーク、国立医療センターなどは仕事で百道に行くときにはいつも見る場所です・・・。

上下巻で900ページ以上の大作ですが、土日を含めて3日で読んじゃいました。続きが気になってしまって。幻冬舎の本、面白いのが多いですね。

福岡の人達が、福岡に住んでいても聞いたことがないような「古典博多弁」に他の九州地方の方言が混じったような難解な言葉を話しているのはちょっと違和感が(笑)。「そげな言葉をつかいよらす人ばおんしゃれん」みたいな言葉でした。それも30代や40代の世代も。そんなヤツはおらんやろう。

内容についてはこれから読みたい方のために後で触れることにします。ストーリーが分かってしまうと面白さが半分以下になってしまうと思いますので。

そういえば浅田次郎の『王妃の館』でこんな一説がありました。

多くの小説家が単行本の余白を競う昨今、私見によれば一等マジメに詰まってるM・R先生だって、まさかここまで文章を詰め込みはしない。

M・Rって村上龍かな?と思いましたが、やっぱりこの作品もかなり詰まってます。やはりM・R=村上龍でしょう。

以後ネタバレあり
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by keta_m | 2005-08-22 21:06 | 読書

上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件   

2005年 06月 30日

『上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件』 童門 冬二  PHP研究所

江戸時代に米沢藩財政を立て直した上杉鷹山についての本。題材も書き方も非常に良く、読みやすく勉強にもなった。現代の言葉に置き換えて説明をしている部分も多く、それが理解しやすい。非常におすすめです。

上杉家は有名な上杉謙信の家系で、かつては二百万石を超える大藩だった。しかし、度々縮小されて五代目の時にはたったの十五万石の小藩となってしまっていた。鷹山はそんな米沢藩に養子に入って藩主の座についた。

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by keta_m | 2005-06-30 17:25 | 読書