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無防備の結末を身をもって見せたヒーロー、無防備マン   

2005年 12月 13日

まんが『無防備マン』が行く!というマンガを掲載しているブログがちょっと話題になっています。「無防備都市宣言を増やせば戦争がなくなり平和になります」という活動を支援するマンガです。

ジュネーブ条約の第1追加議定書第59条2項に定められている無防備地域を根拠に活動をしていますが、本当に安全でしょうか?

「紛争当事国の適当な当局は、軍隊が接触している地帯の付近又はその中にある居住地で敵対する紛争当事国による占領のために解放されているものを、無防備地域と宣言することができる。無防備地域は、次のすべての条件を満たさなければならない。

(a)すべての戦闘員が撤退しており並びにすべての移動可能な兵器及び軍用設備が撤去されていること。
(b)固定された軍事施設の敵対的な使用が行われないこと。
(c)当局又は住民により敵対行為が行われないこと。
(d)軍事行動を支援する活動が行われないこと。」

まず、自治体単位で宣言したところで意味はない。これについては「いずれ全国に広げ、日本全体を無防備地帯にする。今は第一歩の段階」との反論もあるでしょう。深く追求するのは、とりあえず止めておきましょう。

「紛争当事国による占領のために解放されているものを、無防備地域と宣言することができる。」とありますので、占領されて物資の提供をすることになります。つまり、「日本を守る軍隊を排除し、敵国の補給地点となる」ことを宣言するということです。なんだか怪しくなってきましたね。

更には軍隊組織としての攻撃は行われませんが、兵士が個別に行うことに関しては特に触れていません。財産が略奪されようが、レイプされようが、それは「武力の行使」ではないので、ジュネーブ条約違反ではありません。もし止めようとすれば、「住民による敵対行為」なので撃ち殺されても文句は言えません。

ところで、日本にとって危険な国はどこでしょうか?
・拉致、核武装でお馴染みの北朝鮮
・尖閣諸島を占拠し、日本の天然ガス資源を吸い取る人権侵害王国、中国
・北方領土を占拠しているロシア
・竹島を占拠している韓国

日本に危害を加えている国といったら、この辺りが思いつきます。困ったことに、北朝鮮と中国はジュネーブ条約に加盟していません。無防備都市宣言は無力です。
自分に都合の悪い条約は「無理やり締結させられたから無効だ!」という韓国も守るかどうか。ロシアに至っては旧ロシア帝国、ソ連時代から「条約を守らない、同盟を破る」ことに定評があります。第二次大戦では日本がポツダム宣言を受諾した後なのに北海道を奪おうとしました。


以前、自衛隊がなくなれば戦争はしかけられない?に書いたこととも関係しますが、無防備都市宣言の運動者は、二種類がいます。
・自分達の主張が嘘と分かりながら主張している共産主義者(極左過激派など)
・彼らの主張を額面どおりに受け取ってしまっている無知な人

前者は中国や北朝鮮を相手に無防備都市宣言をしても無力なのは百も承知でしょうが、「自衛隊、米軍を日本からなくし、彼らに占領されること」が共産国化への作戦なので平気です。

後者は、こんな人達でしょう。

さて、無防備マンのブログにもこのような反論コメントが殺到したようです。その時、無防備マンの作者はどうしたかというと・・・・・。

「コメント、トラックバックを全て削除し、禁止」という防御策に出ました!!無防備じゃなかったの?(笑)

再反論をせずに打ち切るあたり、左翼活動家の典型的行動ですね。矛盾してるのを自分で分かってるから、論理的反論なんて出来ないんですよ。

by keta_m | 2005-12-13 16:11 | 政治・国際・社会

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